実は「読解力」のトレーニングにもなる
恋愛ゲームでは、登場人物のセリフの裏にある“本音”や“伏線”を読み取る必要があります。これは、まさに読解問題で問われる「行間を読む力」や「心情把握」に通じるトレーニングです。
テストでよくある「このときの登場人物の気持ちを答えなさい」といった問題にも、自然と強くなっていくでしょう。
主語と述語の関係を意識するようになる
選択肢の中には、言葉遣いや文構造が微妙に異なるものもあります。
それらを吟味し、違和感のない文章を選ぶ過程で、自然と主語・述語の一致や敬語の使い方、文章の整合性など、国語文法への感覚も磨かれていきます。
セリフで“言い換え表現”が身につく
恋愛ゲームでは同じ意味を異なるニュアンスで伝えるセリフが多く登場します。
たとえば、「寂しい」と直接言わず、「今日はなんだか静かだね」と遠回しに伝えるような表現。これは、現代文でもよく問われる“言い換え力”や“比喩表現の理解”に直結します。
夢中になれるから、学習効果も続きやすい
勉強というと「つらいもの」と思われがちですが、恋愛ゲームは楽しく、夢中になれることが最大の魅力です。
集中力が続くことで、知らず知らずのうちに読書量が増え、語彙も豊かになっていきます。楽しいから続く、続くから力がつく――これは成績アップにもつながる最強のサイクルです。
語彙力がつけば、すべての教科に効く!
国語力、とくに語彙力が高まると、実は他教科にも波及効果があります。理科や社会では専門用語の理解がスムーズになり、英語では日本語訳の正確性が増します。
数学の文章題でも、設問の意図を素早く読み取る力がつきます。つまり、恋愛ゲームを通して国語力を高めることは、全教科の底力を上げることにもつながるのです。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。