料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今が旬の野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜を食事に取り入れよう
健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、そら豆。
3~5月に旬を迎えますが、生産量第1位の鹿児島県では12月頃から出荷されています。はしりの時期はみずみずしくてやわらかく、名残の時期のものは皮が厚く、ほっこりとした食感になります。
また、そら豆は、良質なたんぱく質を含んでいるのが特徴。そのほか、糖質、ビタミンB1、B6、ビタミンC、カリウムなどをバランスよく含み、コレステロール値の上昇を抑えるとされるレシチンも含有しています。
生産者さんにおいしいそら豆を買うための、選び方のコツを聞いたところ、むき身よりも、なるべくさやつきのものを選んだほうがいいとのことでした。さやが鮮やかな緑色ではりとつやがあり、外から見てもふっくらとした形をしていて、実の粒が揃っているように見えるものがいいそうです。
グリルで焼きそら豆にして、ワタまで食べるのがいちばんシンプルですが、ひよこ豆の代わりにそら豆を使って、中東の伝統料理・フムスにするのものおいしいのだとか。
やわらかくゆでたそら豆をつぶして、おろしにんにくや塩、オリーブオイルなどと混ぜれば完成!
野菜スティックやトルティーヤ、パンなどにつけてもおいしいですよ。
ちょっとした知識で、驚くほどおいしく、体にいいものを食べることができます。ぜひ試してみてくださいね。
手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。