大学受験で人生を変えろ

――すごく理解はできるのですが、一方で経済的な理由で大学に行けなかったり、本当に勉強ができない人にとっては不利という見方もできませんか?

びーやま:経済面はたしかに理解できます。ただ、公立大学なら授業料を無償化しているところもありますし、そういった大学は条件を満たせば、県外学生でも免除対象になったりします。公立大なら十分に高学歴としての恩恵は受けられますから、あとは勉強するだけです。

 私立でも国公立大学並みに安い大学もありますし、そもそも全国47都道府県すべてに学費の安い国公立大学があるのはすごいことです。ちゃんと情報を集めて大学を選べば、無理して奨学金を借りずとも通える大学は結構あります。

 加えて、別に18歳で大学に入らなければいけないわけでもないですから、就職してお金を貯めてから自分の力で大学に入るという道もあると思います。海外だとそういった人は結構いますし、日本でも僕の知り合いにそういった人がいます。

 “本当に大学に行きたいならば”、そういった道を模索するのがいいでしょう。

 また、「本当に勉強ができない人」に関しては、はっきり言いますが、「甘えずに勉強しろ」です。

 大学受験は科目も範囲も決まっていて、過去問もあるわけです。それだけ材料が揃っていることなんて大人になったらないわけです。このくらいのことはできないとかえって大人になってから大変です。なので、厳しめに言うと「いいから、黙ってやれ」です。

 しかも、東大や京大に行けという話ではないわけで、ほとんどの大学はちゃんと勉強すればちゃんと受かりますから、言い訳せずにやってほしいと思います。

――よく理解できました。ちゃんと探せば自分にあった大学があるんですね。

びーやま:そうなんです。人によってはいろいろな逆境があると思いますが、そういった人にも大学は開かれています。

 しかも、そこでテストさえ受かってしまえば人生が一気に好転する可能性も大いにあります。僕も茨城の田舎の高校生でしたが、早稲田に入って人生が変わりました。

 誇張するわけではなく、受験生の可能性は本当に無限にありますから、前向きに進路のことを考えて、勉強に励んでほしいと思います。

――ありがとうございました。大変勉強になりました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。