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仕事上、取引先や関係者からの依頼や要望を断らなければならない場面は多々あります。どのように断るのがスマートなのでしょうか。日本ビジネスメール協会代表理事の平野友朗さんは、「相手によって、適した断り方がある」と指摘します。どういうことでしょうか。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)

もう二度と関わりたくない
相手からの提案、どうやって断る?

 仕事をしていると、相手からの要望を断らなければならない場面が多くあると思います。

 ただ、「断る」と言っても状況はさまざまです。「二度と連絡をしてこないでほしい」という気持ちで断るのと、「良好な関係を築きたい相手だが、今回はやむを得ず」断るのは違いますよね。

 前回まで、テンプレート的な表現は避けるようにとお伝えしてきたところですが、「あなたとは関わりたくない」ということをやんわり伝えつつ断るのであれば、ここはあえてテンプレート的な表現を使いましょう。

このたびはお力になれず申し訳ありません。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

 といったイメージです。

 内心、今後は関わりたくないと思っていたとしても、社会人たるもの「迷惑なので、今後は声をかけないでください」とは言いづらいですよね。だからこそ、テンプレートでシンプルに断るのが無難かなと思います。

 断る理由が書かれていないと、相手は次のきっかけをつかみにくくなってしまいます。

 一方で、今後も良好な関係を築きたいならば、まずは依頼や提案をしてくれたことに対する感謝をしっかりと伝えます。