
好感度の高いメールを書ける人は、どんな表現を使っているのでしょうか。日本ビジネスメール協会代表理事の平野友朗さんは、好感度の高いメールを書く上で押さえておきたい、お決まりの文言よりも重要なポイントがあると指摘します。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
好感度の高いメールを書く
たった1つのコツとは?
好感度の高いメールを書きたい。相手に対する気遣いを見せる一文をさりげなく入れ込みたい……。そんなふうに考えている人もいるかもしれません。
ただ、謝罪のとき(『メールの「テンプレ謝罪」にイラっとする2つの理由とは?』参照)と同様に、テンプレート的な気遣いの言葉では、相手の心には響きません。やはり重要なのは、相手のことを考えた上で、その人自身の本心から自然と出た言葉であることです。
例えば私は、知人から「新刊を出した」といった連絡があったら、すぐに読んで感想を伝えます。それが著者として一番やってほしいことだからです。どんな言葉で出版を祝うよりも、「読みました」「紹介しました」がうれしいはずです。
また、私はお客様のホームページを見て「○○が変わりましたね」などとよく感想を伝えています。気づいたことを伝える。すごくシンプルなことですが、「そんなこと気づいてくれるのは平野さんだけだよ」と喜ばれます。
ありきたりな表現を使うより、相手に興味を持って自分の言葉で伝えたほうが、やはり相手の心に響くのです。
語彙力が問われるのではないかと思う人がいるかもしれないですが、そんなことはありません。
「久しぶりにホームページを拝見したのですが、すごく綺麗になっていて驚きました」
一つも難しいフレーズはないですよね。でも、費用を投じてウェブサイトの改修を進めた担当者や社長にとっては、とてもうれしい言葉のはずです。