「Fラン大は人生詰んでいる」は本当か。学歴を超えた「学ぶ意味」を考える

実力社会であることを味方につける

――よく理解できました。ただ、1つ気になったのが、やはり新卒はある程度諦めなければいけないということでしょうか。

びーやま：ハッキリ言うと、誰もが知っているような超一流企業は無理なので、新卒時は諦めたほうがいいと思います。

　ただ、「新卒での就職をまるっと諦める」というのはナンセンスです。大学生は世の中や会社のことをまだ知らないため、知名度だけで会社を判断してしまいがちですが、有名でないだけでいい会社は世の中にたくさんあります。

　大学生のうちにしっかりと勉強をして、そういった会社に新卒で入れば人生はいい方向に進んでいくでしょう。

　ただ、企業側もバカではないので、Fラン大生を無闇に採用することはありません。ですから、先ほどお伝えしたような資格や英語のスコアなど、“見える実績”を持っておくことが条件です。

　それだけで、内定が確約されるわけではないですが、勝負の土俵に立てる可能性はグッと上がります。

――やり方次第ということですね。

びーやま：そうです。ちゃんと自分は頑張れる人間ですというのを見せることができれば、チャンスは広がります。

　加えて、資格取得などはそのステータスもさることながら、「資格を取得できた」という自信も持つことができますから、自然と前向きになれる効果も期待できます。

――その後のキャリアはどう広がっていくのでしょうか。

びーやま：就職してからは実力の世界です。引き続き勉強を続けながら実績を上げていけば、その会社で上にあがっていくことも転職してステップアップしていくことも可能でしょう。

　大学生は意外と見落としがちですが、今の時代は本当に転職全盛なので、中途採用で大企業に入るのはそこまでむずかしいことではありません。新卒では難関と言われる会社も中途採用は年中採用活動をしているなんてことはざらです。チャンスは数え切れないほどあるでしょう。

――コツコツやり続けることが大事ということですね。

びーやま：そうです。きれいごとみたいであまり好きではないんですが、結局積み上げ続けた人は強いです。Fラン大生はそのタイミングが人よりも遅かっただけでなんとでもなります。人生は相当長いですからね。

　もちろん、悔しい思いをすることもあると思いますが、それも燃料だと思って頑張れば人生は好転します。

「諦めずに今日から努力をはじめる。明日もその努力を続ける」というのを繰り返してほしいと思います。

――ありがとうございます。大変勉強になりました。

びーやま［著］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ（たまにポンコツ）で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん［協力］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退（現役合格）。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。