トランプ政権は今年、これまでに米国から数万人の移民を強制送還した。エルサルバドルの凶悪犯用刑務所に収監された数百人もそこに含まれ、中にはベネズエラ人のアンドリー・ブランコ・ボニーヤ氏(40)もいた。ブランコ氏の収監は、1年以上にわたり米国の複雑な移民制度を渡り歩いた末に起きたことだ。同氏のケースは、企業が強制送還手続きのほぼ全ての段階で利益を上げているという事実を浮かび上がらせる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が契約書を確認したところ、こうした企業は過去10年間で130億ドル(約1兆8600億円)以上を稼いでいた。現在はさらに大きな収益を見込んでいる。すでに今年の政府支出は昨年から50%急増している。
トランプ政権の移民摘発、背後に巨大ビジネス
米政府は移民取り締まり関連企業に対する支出を1~5月に前年比50%増額
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