韓国では3日の選挙で次期大統領が選出される。同国では昨年末の短期間の戒厳令布告後、政府指導部の混乱が数カ月にわたり続いていたが、これに終止符が打たれる。韓国ではここ数カ月間、3人の大統領代行が政府トップを務める事態となっていた。大統領選の勝者は今後、米国との通商協議や中国との緊張関係、また好戦的な北朝鮮への対応を指揮することになる。韓国の党派対立は激しく、有力候補となっている左派の李在明(イ・ジェミョン)氏は防弾ガラスの後ろで防弾チョッキを着用して演説を行うなど、同国の政治家としては異例の対応を取っている。保守派の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領は昨年12月3日、韓国が「共産主義勢力」に対して脆弱(ぜいじゃく)な状況に置かれていると主張し、緊急権限を発動して韓国に衝撃を与えた。だがこの動きが裏目に出て尹氏は弾劾され、その後は反乱罪で起訴されて4月4日には罷免となった。これにより早期大統領選に向けた60日間の選挙期間が開始された。
3日投開票の韓国大統領選、3つのポイント
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