ウクライナが週末にロシア国内の軍事飛行場に対して行った攻撃は、長期化した膠着(こうちゃく)状態を経て、両国の戦争が危険な局面に入ったことを示している。ロシアとウクライナは共に戦闘をエスカレートする意向だとみられ、米国が仲介する和平合意実現の見通しも後退している。ウクライナのドローンがロシアを攻撃し、爆撃機部隊に打撃を与えて驚愕(きょうがく)させた。その翌日、ロシアとウクライナはイスタンブールで2回目の直接協議を行った。これに先立ち、ドナルド・トランプ米大統領は戦闘停止に向けた早期合意を望むと再び表明していた。だが協議は1時間足らずで終了し、捕虜交換を巡っては合意したものの、それ以外の進展は見られなかった。40カ月に及ぶ消耗戦は沈静化することなく、さらに激化する兆しがあり、トランプ氏からの動きもほとんど見られない。
ロシアとウクライナの戦闘激化、トランプ氏仲介の和平期待が後退
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