ニューヨークでボードゲームカフェを経営するグレッグ・メイ氏は、店でカップルがけんかを始めたら、見なくても原因の見当はつく。UNO(ウノ)だ。手札を最初に全部捨てた人が勝つUNOは発売から50年以上がたつが、ツボをおさえたマーケティングとノスタルジア、インターネット上で話題になったパフォーマンスのおかげで、これまで以上の人気を博している。特に若者の間で人気が高く、UNOのゲームナイトを開催したり、アルコールに関するルールを設けたりしている。非情なルールを取り入れたバージョンも好評だ。しかしUNOはただでさえプレーヤーを夢中にさせるように作られた印象があり、それを異なるルールで遊んで育った大人が再びプレーするとなれば、対立が生じてもおかしくない。