米メタ・プラットフォームズは、来年発売するプレミアム仮想現実(VR)ヘッドセット向けの独占コンテンツを求めて、ハリウッド業界に働きかけている。事情に詳しい複数の関係者によると、メタはディズニーや独立系のA24といった娯楽企業のほか、中小の制作会社にも接触。知名度の高い知的財産に基づくシリーズ物や単発の没入型映像の制作に、数百万ドルを提示している。メタは、米アップルのゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」と競合する新VR端末の発売を来年に控え、独占コンテンツを確保して消費者を引き付けたい考えだ。メタの新端末は社内で「ロマ(Loma)」と呼ばれる。現在販売中のヘッドセット「メタ・クエストVR」より高性能で、高画質の映像を再生できる。デザインは大きな眼鏡のようで、ポケットに入るパックに接続する仕組み。クエストやビジョンプロのようなゴーグルというよりも、人工知能(AI)搭載のスマートグラス「レイバン・メタ(Ray-Ban Meta)」に近い。
メタ、新VR端末に独占コンテンツ確保へ ディズニーなどと協議
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