米国の高所得層が、支出を抑えようと1ドルショップに目を向けている。1ドルショップのチェーン店は、小売売上高の減少という流れに逆行している。米経済が縮小する中、高所得層が節約志向を強め、割安な商品を求めているためだ。1ドルショップを手掛けるダラー・ゼネラルとダラー・ツリーの経営陣は今週、中・高所得層の流入が2-4月期(第1四半期)の売上高を押し上げたと報告した。ダラー・ツリーのマイケル・クリードン・ジュニア最高経営責任者(CEO)によると、同社は1ドル商品だけでなく多様な価格帯の商品を提供することで、より裕福な消費者を引き付けている。クリードン氏は4日のアナリストとの電話会見で、「複数の価格帯があることで品ぞろえが拡大し、顧客から評価されていると考えている」とし、あらゆる所得層の需要を取り込めているとの見方を示した。