贅沢な生活をしていた頃の僕は、今あるものに満足せず、足りないものばかり求めていました。だからいくらお金を稼いでも、いくらモノを買っても、心が満たされることがなかったのです。
つまり、本当の豊かさとは足りないものを手に入れることではなく、今あるものに満足することだと気付かされたわけです。
「世界一貧しい大統領」から
心の豊かさを学ぶ
そして、元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさんは、大統領のときの1カ月の給料は約100万円でしたが、そのうちの9割を貧しい人たちのために寄付し、手元に残った約10万円で生活していたそうです。このことから、ホセ・ムヒカさんは「世界一貧しい大統領」と言われるようになりました。
僕はこの暮らし方に魅了され、ホセ・ムヒカさんにまつわる本を読み漁り、3つの言葉に出会いました。
“多くを求めず、必要なものだけで慎ましく暮らしなさい。
生きるとは、自由な時間を持つことだ。
欲に溺れてはいけないよ。”
“貧乏とは、少ししか持っていないことではない。
限りなく多くを必要とし、もっともっとと欲しがることだ。”
“私は自分の生活を貧しいと思ったことがない。
今あるものに満足しているだけなんだ。
私が質素でいるのは自由でいたいから。
お金がかかる生活を維持するために働くより、
自由を楽しむ時間が欲しいんだ。”
僕はこの言葉に感銘を受け、必要最少限のモノで暮らすミニマリストとして、質素で慎ましい生活をずっと続けています。僕もホセ・ムヒカさんのように、心豊かに、自由を楽しみたいからです。
結果的に、我が家の貯蓄率はどんどん増えていきました。でも、僕は貯蓄がいくら増えようが関係ありません。今まで通りのんびり自由を楽しみながら、今あるものに感謝して、質素に慎ましく暮らすだけです。
○収入が増えると、自然と支出も増える。
○欲望にはキリがない。
○生活水準を上げすぎると、体がボロボロになる。
○多く求めすぎると、心もお金も貧しくなる。