もし当てはまるモノがあるなら、それは本当は買わなくてもよかった「無駄なモノ」かもしれません。なぜこれらが「無駄」と言えるのか。それは、部屋を片付けてみればわかります

部屋の片付けは
「無駄を見つける訓練」

 僕は今までに、何百件と汚部屋の片付けサポートを行なってきました。多くの人が手放していたのは、「ほとんど使ってないモノ」「複数なくてもいいモノ」「なくても生活に支障が出ないモノ」で、全所有物のうち7~9割が「必要なかったモノ」だったのです。本来、そのぶんのお金が貯まっていたはずなのに、もったいないですよね。

 僕も、過去10年間のミニマリスト生活で何千個と「必要ないモノ」を手放し、何千回と自分の買い物を反省してきました。だからこそ、「○○は買わない」「これ以上○○は持たない」と気をつけるようになりました。

 このように、部屋の片付けをして無駄遣いを反省したからこそ、僕は家計全体の無駄にも気づくことができたのだと思います。

 片付けは言わば、「無駄を見つける特訓」です。片付けで「必要」「不必要」の判断を何百回、何千回とすることで、家計の「必要」「不必要」を判断する力も鍛えることができます

 片付けをしなければ僕たちは無駄なモノにも無駄な出費にも気づけません。節約をして資産を増やすには、まずは無駄遣いに気づくことから始めなければいけません。その手段の1つが、片付けなのです。

ココがポイント!
○多くの人が、「無駄なモノ」「無駄な出費」に気づいてない。
○必要以上にモノを買い込むのは浪費家計の典型。
○モノが多いと、家計の問題点に気づきにくい。
○無駄遣いは、部屋を片付けることで反省できる。
○片付けは、家計改善で必要な判断力も鍛えることができる。