米スミソニアン学術協会が、21の博物館や動物園の全てのコンテンツを巡り、政治的影響やバイアスを排除するための包括的なレビューを実施している。米国の旗艦的な芸術・研究機関に大きな影響が生じる可能性もある。スミソニアンの評議会が9日に非公開会議で下した今回の決定は、ドナルド・トランプ大統領の影響が国内の博物館などにすでに及んでいることを示す。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)では非公開会議でまとめられた文書を確認している。トランプ氏は3月、「不適切で分断的、また反米的なイデオロギー」を排除し、「米国と西洋の価値観を本質的に有害で抑圧的なものとして描く説明」を削除するよう求める大統領令を発令していた。