日本のホワイトカラーの生産性は、欧米やアジア諸国の有力企業と比べ、必ずしも高くないといわれる。だが、非効率な働き方を見直し、人材のポテンシャルを最大限に引き出せば、日本は再び世界経済をリードする成長力を取り戻せるかもしれない。“Work better. Live better.”という理念を提唱し、多くのクラウドソリューションを提供するシトリックス・システムズ・ジャパン社長のマイケル・キング氏に、「働き方」を変革する意義について聞いた。
Michael King/2008年、Citrix Systems, Inc.入社。太平洋地域のCitrix XenServer部門責任者、および、シトリックス・システムズ・ジャパンCOOに就任。09年3月より現職。米オハイオ州立大学にて、マーケティング、運輸、物流経営学士号取得。
クラウドコンピューティングの普及や、スマートフォン、タブレットをはじめとする携帯端末の進化とともに、「モバイルワークスタイル」を積極的に取り入れ、ホワイトカラーの生産性向上に役立てようとする動きが世界中で広がっている。
自宅や訪問先などからいつでも好きな時間に、自分の使い慣れた端末で、クラウド上のデータや社内の情報リソースにアクセスして仕事ができるようになった。欧米はもちろん、アジアの有力企業においても、こうしたモバイルワークスタイルは、もはやスタンダードとなりつつある。