コンビニエンスストア(CVS)大手のローソンは、店舗経営指導を行うスーパーバイザー(SV)にモバイルワークスタイルを実践させることで、個店とより緊密な関係を築き上げ、魅力ある店舗づくりを実現している。システム基盤の構築や運用にかかるコストの削減、グループ会社や海外拠点とのシステム統合にも、シトリックス・システムズ・ジャパンが提供する最先端のアプリケーション仮想化やデスクトップ仮想化ソリューションが大きな力を発揮しそうだ。CVS業界におけるIT活用フロントランナーである同社の高原理彦氏に、仮想化ソリューションの導入効果と今後の展開について聞いた。
ITステーション システム基盤
部長 高原理彦氏
地域の顧客に愛され、支持されるコンビニエンスストア(CVS)であるために、さまざまな取り組みを行っているローソン。
「都市部や郊外など、街の特性やお客さまの特徴に合わせて、その地域ならではの店づくり、品揃えをきめ細かく行っています。個店ごとのオーナーさんやクルー(アルバイト)さんとの情報交換が何よりも大切ですが、ITを駆使した市場分析も欠かせません」と、同社ITステーション システム基盤部長の高原理彦氏は語る。
ローソンは、CVS業界のみならず他業界も注目する、先駆的なIT活用戦略を展開している。
全国に展開する店舗数は約1万店。その1店1店について、約5400万人の会員を有する「pontaカード」の購買データを分析し、品揃えやサービスに工夫を凝らしている。
また、ヤフーとのコラボレーションによる働く主婦のための食材宅配サービス「スマートキッチン」など、ネットショッピングでもさまざまな客層に向けた多彩な商品やサービスを提供。リアル店舗とネット販売のマーケティングを有機的に融合させる取り組みでも業界をリードしている。