イランは12日、新しい三つ目のウラン濃縮施設を建設済みで、間もなく開設すると発表した。米トランプ政権が新たな核合意の成立に向けてイランに核分裂性物質の生産停止を働きかける中でも、同国は核開発プログラムの大幅強化に動いた。国連原子力機関(IAEA)は、イランが核不拡散義務を順守していないとして非難決議を採択した。これを受けてイラン原子力庁のモハンマド・エスラミ長官は、今まで公表していなかった濃縮施設を開設し、兵器級に近い高濃縮ウランの生産を加速すると表明した。イラン国営メディアが報じた。エスラミ氏は、新施設で遠心分離機の準備と設置を開始しており、準備が整い次第、核分裂性物質の生産を開始すると述べた。イランが以前から秘密裏に施設の開発を進めていたことがうかがわれる。
イラン、新たなウラン濃縮施設を稼働へ
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