「言語化」という言葉が流行りに流行っている。言語化を得意にするのは何がいいか。それには「自分の言葉」を鍛えることだ。仕事でもプライベートでも、日々、何かしら文章を書いている人は多い。せっかく書くのであれば、思考を鍛え、人生を豊かにする「言語化の方法」を知りたいという人もいるだろう。そんな人におすすめなのが『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)だ。人生にブレイクスルーを起こし、別人級に成長することができる「すごい習慣術」を網羅している。本記事では、思考を鍛える「文章の書き方」について取り上げる。(構成/小川晶子)
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習慣ベスト1:毎朝、思いついたことを書いて思考と感情を整理
「ジャーナリング」が流行っているらしい。
思いついたことをそのまま紙に書き出すことで、モヤモヤした思考や感情を整理する。書きながら自分と向き合うことになるため「書く瞑想」と表現されることもある。
私もここ3年ほど実践しており、朝起きてすぐにノートに向かっている。
そのとき気になっていることが整理されてスッキリする感じがするので、とても気に入っている習慣だ。
10代の頃は自室で日記を書く時間が好きだった。
嬉しかったことも悲しかったことも、日記に吐き出すことは心の安定につながっていたような気がする。
「書く仕事」はしんどく感じることも
一方で、仕事で文章を書く際にはまったく違うアタマを使っている感じがある。
私は文章を書いて生計を立てているので、一日の大半を書くことに費やしている。
こっちは心の安定どころではない。正直言って「つらい」と感じることが多い。
ライターだというと「文章が書けるっていいですね」と言ってもらえることがよくあるのだが、書くつらさはそう言ってくれた人とたぶんあまり変わらない。
何を書けばいいかわからない、どう書けばいいかわからない、支離滅裂になってきた、などつらさを感じることはしょっちゅうだ。
ただ、「ああでもない、こうでもない」とチマチマ修正することがさほど苦ではない、けっこう好きという面はある。熱中してあっという間に時間がたっていることが多いから、そうなんだろう。
しっくりこない箇所を書き直し、余計な部分を大胆に削り、整理する。
その過程で「そうか、これを伝えたかったんだ」というものがハッキリとした輪郭をもって立ち現れる。
これが書く醍醐味だなと思ったりする。
「書くこと」は「考えること」
人生にブレイクスルーを起こす「すごい習慣術」が紹介されている『人生アップデート大全』には、「自分の言葉で文章を書く」という項目がある。
著者の池田貴将氏は、「書くこと」はすなわち「考えること」だと述べている。
本書によれば、有名な投資家ウォーレン・バフェットは、経営者に文章の書き方を教えているそうだ。自分の考えを自分の言葉で書けなければ、投資家に真意を伝えられないからだ。
また、名著『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(三笠書房)の著者アダム・グラントは「AIが出てきたことで文章を書いてくれるようになった。でも最初に書くものをAIに書かせてはならない」と述べている。
読みやすくきれいに整えることはプロのライターやAIにやらせたとしても、最初の文章を書くことは自分でやるべきだ、なぜなら「書くこと」は「考えること」だから……というわけだ。
思考の筋トレになる「書き方」とは?
ラフに書いたあと、わかりにくい箇所を書き直したり、文章を整えたりすることには大きな意味がある。
「文章をよくしている」ように見えて、実は「思考を整理している」からだ。
ただし、事実だけを並べてもさほど思考力は鍛えられない。
本書では、「思考の筋トレ」として次の4点を書くことをすすめている。
2 それについてどう感じたのか
3 本当はどうしたかったのか
4 明日はどうしたいのか
書くことは、筋トレとよく似ています。
続ければ少しずつ力がつきますが、やめれば筋力が落ちていくように、言葉を紡ぐ力も衰えてしまいます。」
――『人生アップデート大全』より
書くことの良さをあらためて教えてもらった。
筋トレだとするとつらいのは当然だし、だからこそ「鍛えられている」と思える。
仕事にかかわらず、書いて人生をアップデートしていきたい。
(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)











