しかも善人を苦しめた悪人が最後に必ず罰を受けるんです。しごくまっとうなことだと思いませんか?
現実の世の中は必ずしもそうとは限りませんよね。何も悪いことをしていない人を悪人がいじめて利益を得るなんてこと、たくさんあると思うんです。
時代劇はそこのところが公正で好きです。
特に気に入っているのが「大岡越前」とか「必殺仕置人」などです。ヒーローみたいな人が一人バンと出てきて、困っている人を助けるみたいなのが好みです。
感情移入してしまって、自分が助けたような気になり、うれしくなります。
朝は時代劇を見ながらごはんを食べるというのが習慣になっています。
お昼は黒柳徹子さんの「徹子の部屋」を見ながら食べます。
黒柳さんがゲストの人にいろいろ尋ねるのが面白くてね。相手の懐にサッと入って、自分が聞きたいことを聞く技はさすがだなと思います。

定価1,540円(朝日新聞出版)
夜はお化粧を落としながら「報道ステーション」を見ます。それで、ウクライナの戦争に心を痛めたり、野球の大谷翔平選手の活躍にワクワクしたりしています。
「堀野さん、そんなことまで知っているんですか?」とびっくりされることがあるのは、毎日「報道ステーション」を見ているからだと思います。
今、自分が生きている世の中でどんなことが起こっているのか、ちゃんと知っておきたいという気持ちはありますね。
何ごとによらず知らないことを知るのが楽しいので、テレビは私にとって欠かせない情報源になっています。
1923年4月9日、福島県生まれ。5人きょうだいの長女。女学校を卒業後、1941年逓信省(電話局)に入局する。1946年に23歳で結婚後、子ども3人、孫5人に恵まれる。1962年に39歳のときからポーラの化粧品販売員として働き始め、キャリアは60年を超える。2023年8月には「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定。
※AERA DIGITALより転載