イラン革命防衛隊(IRGC)のホセイン・サラミ司令官は12日、イスラエルのいかなる攻撃にも対処できるとし、「われわれはどのようなシナリオ、状況にも完全に備えている」と述べていた。だが、イスラエルの大規模な空爆作戦により、13日の夜明けまでにサラミ氏は殺害された。この作戦は、イランの核兵器開発能力の破壊だけでなく、同国を政治的・軍事的に弱体化させることを目的としている。これは、イスラエルがパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスやレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対して壊滅的な打撃を与えたのと同様のアプローチだ。イスラエルは攻撃開始から数時間で、イラン革命防衛隊などの幹部を含む軍首脳を殺害したと発表。イランの指揮系統を混乱させ、最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師を孤立させ、さらなる攻撃からの防衛を困難にすることが狙いだ。