「苦手」を捨てるなら、「得意」で圧倒的な成果を出せ

――文系学生だったら数学からはやっぱり逃げたいとかはありますもんね。

びーやま:そうなんです。僕がまさしくそうでした。

 やってもやっても成績が伸びなくて、結局私立文系に絞って最終的には勉強しました。でも、今思うと、それは本気でやっていなかっただけなんじゃないかとも思うんです。

 国公立大学に進学する文系のなかにも数学が苦手な人は結構いて、それでもなんとか粘って勉強したというのを頻繁に耳にします。その度に、自分の覚悟が弱かったんじゃないかとは感じますね。

 ですから、そういった「苦手」に逃げずに向き合って、克服したという点が国公立大学卒の大きな信頼につながっているように思いますかね。

 しかも、国公立大学はまだまだ一般入試が主流ですから、全体的な基礎学力は本当に高いですから、そのあたりも大きなプラスなんだと思います。

――よく理解できました。ただ一方で気になったのは、じゃあ私立大学の評価は低いかということです。このあたりはどうなのでしょうか。

びーやま:国公立大学に比べたら低いですよね。そもそも日本で一番の大学は東大で、2番目が京大なわけですから、トップ争いでもその結果は出ていると思います。

 ただ、私立がダメかと言われたらそれは違うと思っていて、レベルの高い大学であれば、私立の評価も高いと個人的には思います。

――どういうことでしょうか。詳しくお聞かせください。

びーやま:私立の場合は苦手を捨てているわけじゃないですか。それであれば得意は相当伸ばさないと、捨てたことによるメリットを受けられていないことになりますよね。

 たとえば、数学を捨てたのに、国語も英語も社会も偏差値35とかだったら、それは苦手とか以前の話で、シンプルに勉強不足だと言えます。科目数が少ないということは、選択した科目はハイレベルに仕上げなければいけないわけで、得意で勝負すると決めただけの結果が必要です。

 ですから、3科目でも偏差値の高い大学であれば、その成果が出ていると言えるのではないかと僕は感じます。少なくとも苦手を捨てて、得意で勝負することの意味をちゃんと理解できているなと。