自分の頭で進路を考えられているか

――なるほど。理解できました。ちなみに国公立大学と私立大学だったらどっちがおすすめとかありますか?

びーやま:行けるなら国公立大学ですかね。

 ただ、私立大学が悪だともまったく思わなくて、都心の名門私立などであれば、東京のでの就職などは有利だったりもするメリットは確実にありますから、そこは学力面、経済面、将来やりたいことなどを考慮して総合的に考えるのがベストかなと。

 よくないのは、「学校が国公立行けっていうから国公立です」みたいなケースで、選択そのものは間違っていなくとも、その決断自体を自分で行えていないので、不安が残るなとは思います。

「先生に言われたから」とか「家庭の事情で」みたいなネガティブな理由以外で、自分なりに大学に行く意味は見つけるべきですよね。そもそも大学は行かなくたっていい場所なわけですから。

 別にそれは明確な目標じゃなくたって、大学4年間でしっかり勉強しながらやりたいことを見つけたいとか、インターンとかでさまざまな仕事を見ながら将来を考えたいとかだっていいわけです。

 いずれにしても、「先生に言われた」とか「親に言われた」とかは甘えているだけなので、ちゃんと自分の頭で大学に行く意味を考えたほうがいいかなと思います。

――そこは国公立も私立も変わらないわけですね。

びーやま:そうです。せっかく4年間という時間と高いお金を払って進学するわけですから、ちゃんとポジティブな理由は持っておきたいところです。

 僕も茨城の田舎から早稲田に進学しましたが、その理由は日本という国の中だけでも広い世界を見たいと考えていたからでした。地元は好きでしたが、限られたコミュニティしか知らなかったので、まずは視野を広げたいなと。

――実際どうでしたか?

びーやま:想像以上でしたね。日本からすごい人が集まるのかと思っていましたが、留学生も入れると世界からすごい人が集まってきていて、大学を通して世界を感じることができました。

 多分、地元の大学になんとなく進学していたら得られなかった経験だと思います。

 ですから、今の受験生にもそういったポジティブな目標を持って勉強を頑張ってほしいなと思います。

――本日はありがとうございました。

びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。