料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今、旬を迎えている野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、枝豆です。
冷凍ならいつでも手に入りますが、生のものは香りが強くて味も格別。多くが6~9月に旬を迎えます。
旬の枝豆には、良質の植物性たんぱく質が豊富です。ビタミンC、ビタミンB1、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維なども含有。
女性ホルモンと似た働きをするといわれるイソフラボンや、コレステロール値の上昇を抑えるとされるサポニン、レシチンといった機能性成分も含んでいます。
風味が落ちやすいので、買ったらすぐにゆでて食べたいもの。さやつきのままポリ袋に入れて野菜室で保存し、1~2日中に食べましょう。ゆでてから冷蔵保存するのがベターです。
農家さんおすすめの食べ方
そんな栄養たっぷりの枝豆、ぜひさやつきのまま、にんにくと蒸し焼きにしてみてください。
フライパンにオリーブオイル、切ったにんにく、赤唐辛子を入れて弱火で炒め、洗った枝豆をイン! ふたをして極弱火で10分ほど蒸し焼きにし、塩と粗びき黒こしょうを振って完成です。
口の中でさやから実を出すときに、さやのうまみもジュッと吸って味わって。
枝豆を選ぶときは、さやの緑色が鮮やかで、うぶ毛がびっしりと生えているものが新鮮です。さやがふっくらとしていて豆が詰まっているものが良品ですが、豆が大きく育ちすぎると味が落ちるので、ふくらみすぎていないものを選びましょう。
ちなみに、「枝つき」は新鮮な印。一つの枝にさやがたくさんついているものを見つけたら、ぜひ味わってみてくださいね!
健康のために野菜や果物を食べたいけど料理は面倒、すぐダメになるなど、結局野菜をあまり食べられないなら、野菜を大切に育てている生産者さんの情報を参考にしてみてください。旬の時期、栄養素、選び方、保存法……など、ちょっとした知識があれば、体にいいものを驚くほど手軽においしく食べることができますよ!