富裕層の習慣から学ぶ「心と体の整え方」
ペットや瞑想など、心を整える習慣は一部の人だけの特別なものではありません。むしろ、そうした「小さな整え」を日常に組み込むことで、誰でも心身の健康を保つことができます。
たとえば、ペットを飼っている富裕層の多くが、日々の散歩や生活のリズムを大切にしているように、ほんの数分でも自然とふれあったり、五感を使って季節を感じたりするだけで、心は驚くほど整っていきます。
「心を整える」ことが、お金の使い方にも影響する?
私がこれまで接してきた富裕層の方々は、無駄遣いを避けつつも、「心が豊かになること」にはきちんとお金をかける傾向がありました。
たとえば、質のよいペットフード、部屋を清潔に保つグッズ、快適な家具など、生活の質を高めるための投資には前向きです。こうした姿勢は、単なる贅沢とは違い、自分や家族の健康、心の安定につながると理解しているからでしょう。
これは、「心が整っている人ほど、ムダな出費が減る」ということの裏返しでもあります。落ち着いた気持ちで判断ができるようになると、本当に必要なものが見えてくるからです。
忙しい人こそ「ルーティン」を持つ
忙しい現代人にとって、心を整える時間を意識的に持つことは簡単ではありません。しかし、1日5分でも10分でもいいのです。
瞑想やモーニングページ、あるいは深呼吸をする時間をつくるだけでも、心の揺れ幅は確実に減っていきます。
「自分のペースを守る時間」を非常に大切にする。誰にも邪魔されない“静けさ”を味わう時間が、結果的に判断力や集中力の向上につながっているようです。
ペットがいない人でもできる「心を整える工夫」
ペットを飼うのが難しい人でも、たとえば観葉植物を育てる、週末に自然の中を散歩する、部屋にアロマを焚くなど、感覚を通じて心を落ち着ける方法はたくさんあります。
大事なのは、「心を整えるのは、特別な人の特別な習慣ではない」ということです。日々の生活に、自分なりの整え方を少しずつ取り入れていくことが、長い目で見たときに心と体のバランスを保つ最大の秘訣なのです。
※本稿は、『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。