米国スーパーリッチの日常に潜入!知られざる「ぶっ飛びセレブ生活」事情
ゴルフコースのすぐ脇に、こんな巨大な豪邸も

砂漠の真ん中で外界から隔絶
超富裕層向けの居住空間とは

 米国カリフォルニア州の南に位置するインディアンウェルズ。砂漠と大きなヤシの木に囲まれたこの市は、全米で最も裕福な自治体の1つだ。ビル・ゲイツ氏ら超富裕層がリタイア用の不動産を好んで購入するリゾート地として、昔から有名だ。

 同市の人口は約5000人。しかし、市内にはガソリンスタンドもファストフード店も、薬局もコンビニも何ひとつ見当たらない。あるのは、土色の壁でぐるりと囲まれた通称「カントリークラブ」と呼ばれる広大な豪華リタイアメント・コミュニティの数々だ。

「寒い冬を温暖な砂漠で過ごすために、主に60代以上のリタイア世代が、カントリークラブ内に家を購入して住んでいます。敷地内のゴルフ場でプレーを楽しんだり、レストランで食事や社交を楽しんだりする生活です。一歩入ると非日常の別世界が味わえます」

 こう語るのは、インディアンウェルズ商工会議所のジェームズ・フィエロ氏だ。

 この「カントリークラブ」というコンセプト、日本では馴染みがないかもしれないが、外界から隔絶された完全会員制の居住空間を指す。「カントリークラブ」は単なる「ゲイティッド・コミュニティ」(入り口をゲートで囲まれた住宅地)とは全く違う。敷地内にゴルフコース、スパ、ジム、レストラン、テニスコート、売店、ハイキングコースなどあらゆる施設が完備する、街としての機能を持つ共同体だ。

 基本的に、敷地内に家を購入した人だけが、それらの施設を利用できる。そして壁の外に一歩も出ずに生活が成り立つ、いわば「街 in 街」となっている。

 ちなみに、インディアンウェルズ市内にガソリンスタンドや薬局が存在しないのは、住民たちの選択の結果だとフィエロ氏は語る。不特定多数の外部の人間が利用する店を置かないことイコール、不必要に外部の人間を呼び寄せないで済む、ということらしい。

 このミステリアスなカントリークラブ・ライフを取材すべく、筆者は市内の3大クラブの1つ、「トスカーナ・カントリークラブ」の内部に足を踏み入れてみた。