イスラエルがイランの軍隊、政府、国民に猛攻撃を加える中、追い詰められたイランの指導者たちは半世紀近く続けてきた統治を守るため、国内での存亡を懸けた戦いを強いられている。米国とイスラエルは、イランの最高指導者アリ・ハメネイ師でさえ標的になり得ると明言している。ドナルド・トランプ米大統領は「いわゆる『最高指導者』がどこに隠れているか、正確に分かっている」とソーシャルメディアに投稿。「彼は容易に狙える標的だが、そこにいれば安全だ。われわれは少なくとも現時点では、彼を排除する(殺す)つもりはない」と述べた。イスラエルによる攻撃は、同国の諜報(ちょうほう)機関モサドのイランへの潜入がいかに徹底されていたかを示した。イスラエルは軍最高司令官や核科学者を殺害し、石油・エネルギーインフラやイラン国営放送局を爆撃、何万人もの人々をテヘランから追いやった。