円安でも無問題!夏休みに行きたい「コスパ最高」な海外旅行先は?Photo:PIXTA

予算30万円~
プラハ(チェコ)

 さて、ここからは海外旅行の中~上級者向けだ。まず、「世界一のビール天国」とも言われるチェコの首都・プラハを紹介したい。

 ヨーロッパと聞くと物価が高いと思うかもしれないが、チェコの物価は欧州の中では安く、チェコの通貨はコルナでありユーロ圏ではない。ホテルやレストランの単価は、EU圏平均の6~8割ほどで相対的に安い。

 そんなチェコの首都・プラハの魅力は何と言っても、世界遺産である歴史地区だ。プラハ城や天文時計、カレル橋、ストラホフ修道院など中世や近世の建物が数多く残り、神聖ローマ帝の首都として繁栄した歴史に思いを馳せることができる。

 そして、夏場のチェコの魅力は、ビールである。チェコは1人当たりのビール消費量が31年連続で世界一(2023年まで)というビール大国で、街には数多くのビアホールや醸造所がある。淡い黄金色でホップの苦みが効いた味わいが特徴のピルスナーは、プラハの老舗ビアホール「ウ ピンカスー」が発祥とされる。食事は肉料理を中心にビールに合うものが多い。

 さらにプラハには数十種類のビールを楽しめるビールミュージアムや、ビール酵母やホップを使ったビール風呂を楽しめるスパ施設などもある。名所を散策し、ビアホールを巡り、スパで休憩する――最高の大人の夏休みではないだろうか!?

 魅力満載のプラハだが、残念ながら日本からの直行便はない。韓国や中東を経由するのがメジャーな行き方だが、お盆の時期(8月8日~15日)で往復検索すると、どうしても35~40万円近くになってしまう。

 ただし、1週間ほど後にずらして8月15日~22日で検索すると、JALマイルがたまるフィンエーアやブリティッシュ・エアウェイズ、ANAマイルがたまるポーランド航空の便で往復26万円台があった!(6月20日時点)。

 コスパ良く仕上げる旅のポイントとして、直行便のない欧州都市は、時期と乗り継ぎ場所の組み合わせを少し変えるだけでも大きく料金が変わる。各種サイトをじっくり検索して慎重に選びたい。

 ホテル代は1泊2人あたり約1万5000円~2万円ほどが目安。時期によって変動が大きいので、こちらも入念に調べておこう。

円安でも無問題!夏休みに行きたい「コスパ最高」な海外旅行先は?8月15日~22日の航空運賃をネット検索すると、JALマイルがたまるフィンエーアやブリティッシュ・エアウェイズ、ANAマイルがたまるポーランド航空の便で往復26万円台があった! 写真:筆者提供