料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

そのままおいしい野菜の食べ方Photo: Adobe Stock

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、とうもろこし!

おなじみのとうもろこしはスイートコーンという品種。色や食感が多彩で、最近よく出回っているヤングコーンも別品種ではなく、実を若取りしたものです。

焼いて、ゆでて、そのまま食べるのが主流ですが、炊き込みご飯やコーンスープも人気。生のとうもろこしで作ると、缶詰などの保存食品にはない、旬ならではの甘みやうまみがしっかり味わえます。
ちなみに、ポップコーンになるのは別品種。手作りすれば、こちらも格別のおいしさです。

とうもろこしには糖質が多く、たんぱく質、ビタミンB1、B2、カリウムも比較的豊富に含まれています。粒の皮の部分には食物繊維が多いので、腸内環境を改善する働きも期待できます。

とっておきの茹で方

そんなとうもろこしのおいしい茹で方を生産者さんに聞いたところ、薄皮を2~3枚残してゆでるとうまみを閉じ込めることができるそうです。

熱湯ではなく、水からゆっくり3~5分ほどゆでるのもポイント。沸騰させないようにしましょう。

生で食べられる品種も、とうもろこしは加熱したほうが絶対おいしいとのこと。
コンロの魚焼きグリルに皮ごと入れて、15分ほど焼いて食べるのがおすすめだとか。皮は少々焦げてもOKです。

余分な水分が抜けて、おいしくなりますよ!

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか? 『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さん250軒以上に聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!