イスラエルとアラブ諸国の当局者は23日、イスラエルがイランとの戦争の早期終結を目指していると明らかにした。戦闘が兵力や弾薬、財政をひっ迫させる中、米軍によるイラン核施設への前例のない攻撃をきっかけに、戦闘終了に向けた動きを加速させたい意向だ。イスラエル当局者らは、イランの主要軍事標的リストに対する攻撃を今後数日で完了する見通しだとし、これにより戦闘を停止する機会が得られると述べた。また、イランが23日に米軍基地に対して行った報復攻撃で、イスラエル側の判断が変わることはないとの見方も示した。イランは、米国がイランに投下した爆弾と同じ数の14発のミサイルを、カタールにあるアルウデイド米空軍基地に向けて発射した。ドーハ当局に事前通告しており、さらなる事態の悪化を避けることを意図した限定的な攻撃とみられる。カタール政府によれば、米軍に死傷者は出ていない。