2位大和自動車交通は資産売却で、純利益が大きく膨らむ。純利益が膨らむと1株益も膨らむので、PERは低くなりがち。資産売却益は一時的なもので、実力ベースで収益力が上がったとは言えないから、このPERだけを見て割安とは判断できない。5位の光陽社も資産売却が今期の純利益を押し上げる。石井表記も前2013年1月期まで4期連続で経常赤字が続いていた。

 (表4)の大企業では上位に大手総合商社が、ずらりと顔を並べているのが目立つ。大手商社は従来から割安なセクターだが、いまは特に積極的に買われていない。大手商社の業績は資源価格に大きく影響を受けるためだ。米国に始まるシェール革命などで、今後、資源価格が大きく変動する可能性があること、中国経済の不透明感が増してきており、資源需要が低迷するかもしれないので買いづらい状況が続いている。

 中国経済の復活等、状況が好転し資源価格に動きが見られれば、買われてくる可能性はあるが、しばらくは放置が続くのではなかろうか。JXホールディングス(JXHD)や国際石油開発帝石など石油・ガス銘柄のPERが低いのも、商社とほぼ同じ理由だ。

 株価はあらゆる情報を織り込みながら形成さるため、市場でついている株価は合理的なものだとも言われる。だが、現在のように株価が乱高下しているのは、その合理的な水準を見つけあぐねているともいえいる。

 ネットのなかった時代と違い、「会社名」と「投資家情報」または「IR情報」と検索ワードを打ち込めば、即座にその会社の財務情報、業績情報や経営戦略情報にアクセスできる。本ランキングを手掛かりに、ひと手間かけて割安銘柄を発掘していいただきたい。

(ダイヤモンド・オンライン編集長 原英次郎)