米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のドラフト会場で4月、ジョン・プレグマンさん(53)はグリーンベイ・パッカーズのグッズを身にまとい、ビール売り場近くに立っていた。しかしビールは飲んでいなかった。プレグマンさんは、水を飲みながら他の20人のフットボールファンと時間を過ごしていた。米国でも最大級にアルコールが消費されるスポーツであるフットボールにおいて、プレグマンさんのグループ「セクション・イエロー」はファンが堂々としらふでいるための安全なスペースだ。「しらふは新しい文化の波だ」。16年前に飲酒をやめたプレグマンさんはそう話した。「これは人類の進化の新しい局面だと思う」他の人々がプレグマンさんたちのテントの前でビールを掲げてふざけて自撮り写真を撮ると、プレグマンさんはすぐに冗談を返した。