悔しさをエネルギーに変えられるか

――人生をあきらめてしまう学生が多いということでしょうか。

びーやま:大量というわけではないですが、いないこともないです。無気力になってしまって大学に行かなくなってしまうとかはよくあるケースだと思います。

 これは非常にもったいないですよね。せっかく「頑張る才能」を持っているのに、それを自ら手放してしまうわけですから。もちろん、大学に落ちることのつらさは僕も浪人しているのでわかりますが、大事なのはそこからどう気持ちを奮い立たせるかです。

 生きていれば誰だって挫折は経験するものですし、大人になって仕事をはじめれば、その傾向は顕著です。「できないこと」「失敗したこと」からどう学び取って次に繋げるかが、人生です。

 落ちた悔しさを意味のあるものにできるよう行動してほしいと思います。

――「行動」ということですが、具体的にはどのようなことをするのがいいのでしょうか。

びーやま:正解は人それぞれなので、絶対的なものだとは考えてほしくないですが、学生が学歴コンプレックスを解消する方法は主に3つあるかと思っています。

 1つ目は就活で借りを返す方法です。これで逆転を果たす学生は結構いる印象です。

 よくあるのが早慶落ちMARCH生ですが、大学受験で失敗してしまったから、就職では自分の志望する会社に行けるよう、ちゃんと勉強もして早めに行動したい考えるのはいいことですよね。

 大学受験とは構造は違うものですが、次の目的を見つけて努力できるものですし、自分が落ちた大学の学生と競り合えるという意味ではライバルもイメージしやすいという特徴もあるかと思います。

 2つ目は大学院進学で借りを返す方法です。

 大学院に進学する際、もともとの第一志望やそれ以上の名門大学に進学するのも学歴コンプレックスの解消方法としてはメジャーでしょう。

 これは、学問でコンプレックスを解消するという点において、極めて学生の正攻法であると言えますから、大学院進学を視野に入れていたり、勉強が好きな人だという人はいいと思います。理系などは大学院への進学も多いですから、進学のタイミングでリベンジを果たすというケースをよく耳にします。

 こういったことを「学歴ロンダリング」と揶揄する文化がありますが、「だったら自分もやってみれば?」と僕は思います。僕は大学院進学を考えるだけですごいなと思っているので、気にせず好きなように選択していきましょう。

 少なくとも「学歴ロンダリング」と揶揄してくる人たちよりは確実に幸せな人生を歩めるはずです。