欧州連合(EU)は、米国との貿易を巡る大枠合意を数日以内または今月中に成立させたい狙いだ。報道官が9日明らかにした。EU当局者は、米政権との簡潔な枠組み合意に向けた交渉が最終段階に入ったと期待している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、合意が成立した場合、大半の欧州製品に米国が課す関税は現行の10%に維持される見通しだと報じた。ドナルド・トランプ米大統領は前日8日、8月1日付で発動する関税を通告する書簡をEUに送るまで「あと2日ほどだろう」と発言した。だがEU報道官はこの日、EUがそうした書簡を受け取ることはないとの認識を示した。さらに、EUの目標は米政権と8月1日より前に、「もっと言えば、数日中にも」合意することだと述べた。「最も慎重を要する交渉段階に入ったと考えている」と話した。