恩納村と沼津市が上位をほぼ独占!
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全国で最も水質がきれいな海水浴場に選ばれたのは、8カ所だった。その内訳を見ると、沖縄県恩納村が4カ所(サンマリーナ、タイガービーチ、ルネッサンス、万座ビーチ)、秋田県仙北市が1カ所(田沢湖)、沼津市が3カ所(千本浜、大瀬、平沢:らららサンビーチ)となった。
恩納村の海水浴場では、他にもムーンビーチとリザンシーパーク(両海水浴場ともCODは0.6)がランクインするなど、きれいさで他を圧倒している。
もう1つ注目すべき市町村が沼津だ。首位を獲得したビーチの数では恩納村に1カ所及ばなかったものの、トップ10で見ると恩納村の4カ所を上回る5カ所がランクインした。同じく沼津市の三津も12位(CODは0.6)に入るなど、すべての海水浴場が上位にランクインした。
海なし県の栃木、群馬県、埼玉、山梨、岐阜、奈良は0カ所だった。`一方、同じ海なし県でも長野県と滋賀県は湖で水質AAランクを獲得している。滋賀県に関しては、琵琶湖から4カ所も選出されており、まるで「海あり県」かのような存在感を放っている。
滋賀県の4を下回った「海あり県」は、わずか1カ所の宮城県と3カ所の富山県。4カ所で琵琶湖と並んだのが、佐賀県、高知県、愛知県だった。
これだけでは終わらない。「海あり県」なのに「海なし県」と同様に0カ所に沈んだところがある。それが、香川県と大阪府だ。「海があるからといって、きれいな水で遊べるわけではない」ということがわかる。
選出された海水浴場が最も多かった県のランキングは、7月28日に公開される「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング2025」で確認することができる。
1位の県は、7年連続で首位を獲得している絶対王者。本稿と併せてご覧いただくことで、海水浴場選びの役に立つはずだ。
ランキング一覧に遷移する前に、水遊びに伴う危険性に触れておきたい。全国で水難事故が相次いでいる。海や川で遊ぶ際には、安全に配慮して、天候や熱中症にも十分に注意して楽しんでほしい。
次のページから、471位までの順位を一挙に公開していく。今年の海がまだ決まっていないという人は「ランキング上位から選ぶ」とか「自宅から近いところ」といった、それぞれの軸で「最適な海水浴場」を見つけてほしい。
(ダイヤモンド・ライフ編集部 松本幸太朗、データ担当/編集委員 清水理裕)