学歴フィルターに引っ掛かったら不幸なのか
――なるほど。ということは、第3グループから学歴フィルターに引っ掛かりはじめるということでしょうか。
びーやま:そうですね。
学生と話す感じだと第3グループからですね。
もちろん、有名大学が多いので、就職そのもので苦戦するなんてことはありません。普通にやれば普通に就職できます。
ただ、大企業を狙うと書類で落ちることも多いということです。
ボリューム層は優良中小企業が中心ですが、そのほうがかえって裁量が大きかったりするのでキャリアにはプラスになることも多々あると思います。
大企業に入って体力要員のように扱われるのであれば、若いうちは大きな裁量を持ってガンガン経験を積んだほうがいいというケースは多いですから、そこは大企業=正義だとは考えずにキャリアを足もとから固めていってほしいです。
――ありがとうございます。最後のグループについて教えてください。
びーやま:第3グループと第4グループのあいだも細かく見ればもう少し階層はあるのですが、今回は割愛しています。
それを前提にお話ししますと、第4グループの場合は新卒での就職は苦戦するというのが現実です。もちろん、今の時代は売り手市場ですから、選ばなければ就職はできます。
ただ、第4グループとなるとそこまで豊富に選択肢があるわけではなく、真っ先に「学歴フィルター」の対象となってしまうでしょう。
ですが、それで人生終わりかと言われたらそんなことは当然なくて、今の時代は転職が全盛ですから、1社目に入った会社でしっかりと実績を出すことができれば、2社目、3社目とステップアップしていけると思います。
20代のうちは学歴がある程度見られますが、30代にもなってしまえば、学歴よりも実績が大事ですので、社会人になってからが勝負だと思って頑張ってほしいです。
――よく理解できました。階層はあれど、どこに入ったら不幸みたいなことはないんですね。
びーやま:そうですね。
もちろん、上のグループに行けば有利ではあると思いますが、それが必ず幸せなのかと言われたらわからないですよね。
大企業のエリートコースだったとしても、それが幸せかどうかはその人の価値観次第なわけで、結局は社会の評価軸より自分の軸が大事です。まわりの情報はあくまで参考程度にして、自分の未来を考えてほしいです。
――ありがとうございます。大変勉強になりました。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。