米労働省は雇用統計を毎月修正している。しかし、8月1日に発表されたほどの大幅な下方修正はまれだ。同省の労働統計局(BLS)は5月と6月の就業者数の伸びを合計で25万8000人下方修正した。2カ月間の就業者数の増減がこれほど大きく修正されたのは、新型コロナウイルス禍が最も深刻だった2020年4月以来だ。懸念されることに、BLSは25年に入ってから6月まで毎月の就業者数について当初の報告値を下方修正している。ルネサンス・マクロ・リサーチのエコノミスト、ニール・ダッタ氏は、この修正を「見苦しい」と評し、「修正は景気循環的であり、経済の基調的傾向を増幅させる。景気が良いときには上方修正となり、悪いときには下方修正となる」と指摘した。
5月・6月の米雇用統計が大幅下方修正された理由
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