「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「忙しい毎日にこそ必要な、リラックスする時間のつくり方」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

いつも忙しい人が「なぜかやめられないムダなこと」・ワースト1Photo: Adobe Stock

■「とりあえずニュース」は危険

 毎日忙しくて、あっというまに時間が過ぎていく感じがしているが、「何もしていない時間」があることはわかっている。何の生産性もない時間だ。

 たとえば、仕事に向かうフリをしてパソコンを開き、面倒なことから逃げるようにニュースサイトを見て回っている時間。

 ニュースサイトを見たことで何か気づきがあり、会話のネタにでもなればいいが、頭の半分は「仕事しなきゃな~」と思っているのでたいして内容が残らない。「こんなニュースがあって、こう思ったよ」なんて話せるレベルにはならない。

 それでもいつのまにか30分くらい経っていて、「やばい、やばい」と言って仕事を始める。謎の罪悪感を持ちながらスタートを切るのだ。

 だったら、30分間瞑想でもしていればよかった。

■意識的に「何もしない時間」をとる

 ベストセラー『人生は「気分」が10割』は、毎日をよりよく変えるための習慣が紹介されているが、そのうちの一つが「『何もしない、考えない』時間をつくる」である。

 心と体をリラックスさせ、一番楽な姿勢で座る。横になってもOKだ。次々と湧き上がる不安や悩みをしばしオフに。考えることを止める。

 何も考えずぼんやりする。できるだけ全身の力を抜いた後、うんと伸びをしてみよう。しんと静まり返ったおだやかな湖を思い浮かべる。ガチガチになった首や肩、背中から、剥がれ落ちるように緊張がほどけていく。

 心と体を、ときにはこんなふうに休ませてあげる。リラックスしたピースフルな感覚を忘れないように。


――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』より (p.52)

■「空っぽ」こそ至高の状態

 私たちは、「何も考えない」ことがけっこう苦手だ。常に何か考えている。結局「何もしていない」時間となった、ニュースサイトを見て回っている間もあれやこれやと考えており、頭の中は忙しい。

 何かを考えていないとダメだと思っているフシもある。時間が空いたなら、今後のスケジュール、仕事の段取りなど考えることによって少しでも前進したほうが良いと思ってしまう。

 しかし、何も考えずリラックスする時間をとったほうが、ストレスが軽減され、頭がすっきりし、生産性が上がると言われている。旅行に行って温泉にでもつかってのんびりしたあとは、やる気も集中力もアップしたという経験のある人は多いだろう。

 第一、常に緊張状態のバトルモードであり続けられるわけではない。

 忙しいときほど、リラックスしたピースフルな状態を忘れないように、意識して「何もしない、考えない時間」を作ったほうがいいのだ。

 旅に出なくても、そんな時間を作ることはできる。そうしようと思えばいいのだ。今日から積極的に「何もしない、考えない時間」を作っていこう。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著、Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。