ドナルド・トランプ米大統領はようやく、ウクライナでの戦争を終わらせるためにロシアへの圧力を強めたいと思い始めた。6日にはインドに対し、ロシア産原油を輸入し続けるなら50%の関税を課すと警告した。不可解なのは、ロシア産原油の輸入量はインドより中国の方が多いにもかかわらず、トランプ氏が中国を免除していることだ。インドに対する新たな関税は、「ロシア政府が米国に及ぼす脅威への対応」に関する大統領令に明記された。インドが標的になったのは、同国によるロシア産原油の購入が、ウラジーミル・プーチン大統領の軍事機構にとって主要な財源になっているからだ。インドはかねてロシア産原油を輸入してきたが、輸入量はロシアがウクライナ侵攻を開始してから急増しており、それがプーチン氏による殺りくの継続を支えている。