雇用統計の数字に問題があるのは米労働省労働統計局(BLS)だけではない。英国の主要統計機関も雇用データの収集方法に一段と厳しい目を向けられるようになっている。ただ英国では、批判はデータの精度に向けられたもので、政治的動機にではない。ドナルド・トランプ米大統領は1日、エリカ・マッケンターファーBLS局長を解任した。雇用統計の定例改定を取り上げ、トランプ氏への逆風となるよう、BLSが政治的な理由で数字を操作していると主張した。この決定についてケビン・ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は3日、BLSの調査への回答率が低下していることが問題だとし、BLSはこれを解決できなかったと指摘した。この時、英国統計局(ONS)が引き合いに出された。