「感じのいい人になれるか」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【返事を保留】普通の人は「少しお待ちください。」では、“感じのいい人”は何と言う?Photo: Adobe Stock

「返事を保留したい」ときに最低限伝えるべきことは?

 返事を保留する場合は、待たせる理由と返事ができる時期の見通しを知らせます。相手が急いでおらず、用件が簡単であれば、こんなさっくりした返事でも十分。

-----------------------

お世話になっております。
お問い合わせの件、関係部署に確認いたしますので、
今週いっぱいまでお待ちください。
よろしくお願いいたします。

-----------------------


見通しが立たない保留はしない

-----------------------

× しばらくお待ちください。
○ 1週間ほどお時間をください。

-----------------------

 相手がその後の段取りを考えられるように、いつまでに返事ができそうかを必ず知らせます。「お待ちください」だけでは、相手は仕事の見通しが立たず、気をもんでしまいます。返答がすぐに難しい場合でも、「○日までにご連絡します」など、見通しを伝えるのがマナーです。

相手に気づかいの気持ちを伝えるときの表現は?

-----------------------

お世話になっております。
○○社の伊藤です。
お問い合わせいただきました昨年度実績ですが、
担当部署で整理し直す必要があり、
今週いっぱいお時間をいただきたく存じます。
お待たせして誠に申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

-----------------------

①念のために用件を復唱→②すぐに回答できないこと+いつまで時間がかかるか→③お詫びの順番でまとめた例。相手が待てるかどうか心配なときは次のように書きます。

-----------------------

今週いっぱいまで時間がかかる見通しですが、間に合いますでしょうか。

-----------------------

※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。