「感じのいい人になれるか」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【お願いしますを連発しない】感じのいい人がメールで「依頼する」ときの一言は?Photo: Adobe Stock

 依頼のメールは、「お願いします」の繰り返しになりがち。でも、感じのいい人は、言い回しを工夫して、ていねいさや誠意をきちんと伝えています。今回は、「お願いします」を連発しすぎずに、「依頼」をするときの表現をご紹介します。

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・委員就任をご依頼申し上げます。
 →「お願いいたします」よりも少し改まった表現。

・ご承諾いただけましたら誠に幸甚に存じます。
 →かしこまった書き方。「幸甚」は「幸い」でもよい。

・この秋の大会では、ぜひとも先生にご登壇いただきたく、お願いのご連絡を差し上げました。
 →相手に熱意を伝えたいときにつかえる表現。

・よろしければ次回もご協力いただけないかと思っております。
 →意志を尊重して敬意を表現する書き方。

・本日は、改めてお願いがあり、ご連絡いたしました。
 →新しいお願いごとをするときの切り出し方。

・お電話でお願いしました件につき、詳細をご連絡申し上げます。
 →面識のない人に初めて依頼する場合は、①電話で概要を説明、②承諾の後、メールで詳細を説明するとていねい。

・先日ご相談いたしました件につき、正式にご依頼申し上げたく、メールを差し上げます。
 →企画段階で「まだ決定ではないのですが」という形で相手に伝えておき、仕事の発生が決定した段階で、このように正式依頼をするとスムーズ。

・たいへん勝手ではございますが、今月20日までにお送りいただきたくお願い申し上げます。
 →仕事の期限などを書き添えるときの表現。文末を「お送りいただけましたら助かります」とすると、1回のメール文中で「お願い」という言葉をつかう回数が減らせます。

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※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。