ドナルド・トランプ米大統領は13日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を含む欧州首脳らとオンライン会合に出席した。15日に米アラスカ州で予定される米ロ首脳会談におけるレッドライン(譲れない一線)について合意した。また、ロシアとウクライナを交えた三カ国首脳会談の実現にも意欲を示した。トランプ氏はまた、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領への警告として、首脳会談で停戦を拒否した場合、「非常に深刻な結果」を招くことになると述べた。オンライン会合が始まる直前、ロシア政府はウクライナ戦争終結に向けた条件は変わらないと改めて表明した。一連の条件では、ウクライナに対してロシアが制圧していない領土からの撤退も要求している。これは、プーチン氏がスティーブ・ウィットコフ米特使に対して先週行った提案を撤回したように見受けられる。ウィットコフ氏は先週、欧州当局者に対し、ウクライナが東部の領土を割譲するのと引き換えに、ロシアはウクライナ南部の前線凍結に同意する可能性があると伝えていた。