米エヌビディア製の人工知能(AI)半導体に対する米国の輸出規制は、ここ数カ月にわたり米中貿易交渉の焦点となってきた。だがその一方で中国は自国企業に対し、そうした半導体の一つである「H20」を購入しないよう促す姿勢を示している。なぜか。米当局者らによると、中国企業への半導体販売は、中国が自動車や電子機器などに使用されるレアアース(希土類)の対米輸出を再開することに同意する要因となった。最近では、トランプ政権は米半導体大手のエヌビディアとアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)に輸出許可を与える代わりに、両社に中国への半導体の売り上げの15%を米政府に納めることを求めるという前例のない措置を打ち出した。これにより米政府は数十億ドルを得る可能性がある。
中国のエヌビディア半導体「H20」巡るジレンマ
トランプ政権は7月にH20チップの輸出規制を緩和
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