親がすべき
適切なサポートとは
では、身近な人が意思決定に迷っている場合には何をしたらいいのでしょう。相談にのることです。「そりゃそうでしょ?」と思うかもしれませんが、相談にのるって案外難しいものです。
注意したいのは「この問題について、いちばん考えているのはこの人だ」と尊重する気持ちを忘れないことです。どんなにあなたがその問題に詳しいとしても、意思決定する本人以上の“専門家”はいません。自分のことは、自分がいちばんよく考えているのです。翔くん(編集部注/進くんと舞ちゃん夫婦の息子)もそう。翔くんの進路は翔くんがいちばん考えているし、自分に適した進路をいちばん知っているのは彼です。それでも情報が少ない、選択肢がつくれない、そもそも問題の明確化さえできていないし、価値もあやふや……だから迷っているだけなのです。できることは『もじせか』でサポートすることくらいです。

