ついつい子どもの進路に口を出してしまう…そんな親が、子どものために本当にすべきこととは?【マンガで解説】同書より

我が子が将来苦労しないように、親はあれこれと口出しをしたくなってしまうもの。しかし、それが実は本人のためになっていないということをご存知だろうか。親として本当にすべきことは何か、マンガで解説する。※本稿は、中島美鈴、あらいぴろよ『マンガで挑戦 とっちらかった頭の中を整理して決められる人になる』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。

人の決断を
奪っていないか?

 進くんと舞ちゃん(編集部注/本書の登場人物の夫婦)は『もじせか』(編集部注/意思決定のために必要な4つのステップ。も:問題の明確化、じ:情報収集、せ:選択肢の作成、か:価値判断)を使いこなして、人生の充実期に入ったようですね。うれしい限りです。でも喜んでばかりもいられません。副作用ともいうべき問題がもち上がりました。それは、人の決断を奪ってしまうという大問題。

これが意思決定のプロセスだ!同書より転載 拡大画像表示

 ステップ1の「問題の明確化」を見直してみてください。下図のフローチャートの2つめに「解決のために自分で動く気がある?」とありますね。これは状況によって「解決のために動くべきなのは自分か?」という問いに置きかえる必要があります。たとえわが子といえども、他者がすべき決断を勝手に奪うのはルール違反です。人は、自分で決めたことだからこそ責任をもって取り組めるし、それを成しとげることで自信をつけていくのです。

「問題の明確化」3つの段階同書より転載 拡大画像表示