「仕事ができる人になれるか」は毎日のメールで決まる。相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

“仕事ができない人”のメールに欠けている、たった1つのことPhoto: Adobe Stock

 ビジネスメールに必要不可欠な“署名”。ですが、署名に必要な情報がすべて入っていない人も多いです。どれだけ本文を丁寧に書いていても、署名に必要な情報が欠けていると、相手に不便をかけてしまいます。この記事では、署名に入れるべき必須情報を見直してみましょう。

署名には何が必須か

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株式会社 コミュニケーション・ファクトリー
営業部営業課 渡辺 明子 watanabe.a@xxxx.co.jp
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 TEL 03-0000-0000 FAX 03-0000-0000
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 署名に入れる項目としては、次のようなものが考えられます。●の項目は必須項目です。

●自分の氏名
●会社(団体)名・所属部署名
●会社(団体)の住所・電話番号・ファックス番号
○会社・団体のホームページ
○メールアドレス
○携帯電話番号
○お知らせ(メールアドレスの変更など)
○営業(会社・団体のキャッチコピー、キャンペーンの紹介)

 必須項目を全部入れると結構長くなります。プライベートにもっと軽い署名をつかいたい場合は、別につくってつかい分けます。

こんな署名はアウト

 署名が長すぎるのも見苦しいものです。必要項目を入れつつ、なるべくコンパクトにつくります。
署名の中に画像を入れている人もいますが、画像が添付ファイルとして表示され、受け取った側が不審に思う場合もあるので、ビジネスメールでは避けましょう。

 郵便番号や電話番号のところに略字やマークをつかいたくなりますが、機種依存文字である場合が多いので、注意が必要です。

個人名を先にするのもあり

 一般的な企業や役所では、

・組織名・部署名
・個人名
・住所
・電話番号
・メールアドレス

 という順番で書かれている署名が多数派ですが、個人名が1行目にあるのも、書き手の存在感が感じられてよいものです。
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渡辺 明子
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本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。