トランプ米大統領は6カ月前、欧州連合(EU)が結成された理由は米国を出し抜くためだと述べた。18日、同氏はホワイトハウスでウクライナ戦争について協議するために集まった欧州の指導者たちを称賛した。トランプ氏はドイツのフリードリヒ・メルツ首相の日焼けを褒め、EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長に対し、同席者の中で最も権力を持つ人物かもしれないと述べ、フィンランドのアレクサンデル・ストゥブ大統領(57)を若く力強いと評した。この態度の変化は、欧州がトランプ氏に対し、貿易と軍事支出で大きくて痛みを伴う譲歩をしたことで生まれた。また、複数の欧州当局者によると、慎重な研究の成果でもある。北大西洋条約機構(NATO)の欧州加盟国は、トランプ氏の要求を受けて軍事支出を2倍以上に増やした。EUは、米国への輸出品に15%の関税を課される不均衡な貿易協定ものんだ。