「辞めやすい業界」のはずが…
“定着しやすい”意外な企業群は?
前頁の表は、勤続5年以上の現職社員が「人材の長期育成」と「社員の士気」を評価する企業を調査したランキングだ。1位にマッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社、2位にマーケティング・PR支援を行うトレンダーズ、3位に三井不動産、4位にボストン・コンサルティング・グループ、5位にセールスフォース・ジャパンがランクインした。
業界別では、上位5社のうち2社をコンサルティング企業が占めている。コンサルティング企業は、成長志向が高い人材が多く、さらなるステップアップを求めて比較的短期間で離職するイメージを持たれやすい。しかし、社員の質が売り上げや成果に直結する業界であるからこそ、人材育成に注力する傾向が見られた。
以下のランクイン企業のクチコミからは、社員が挑戦したいキャリアや業務を実現するための制度とサポート姿勢が両立していることがうかがえる。
「自身がこの会社で何をしたいのかをよく問われ、やりたいことを主張し続ければ幅広く手厚く支援を受けることができる。日々のフィードバックから、キャリア形成の相談まで、問題解決が好きな優秀な上司の支援を受けられるのは非常に恵まれた環境だと思う」(コンサルタント、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社)
近年、若手を中心に、入社時の配属先が希望と大きく異なる「配属ガチャ」を敬遠する傾向が強まっている。
今回ランクインした企業においては、営業職で入社すればそのまま営業組織の管理職へ進むといった固定的なキャリアパスではなく、社内で別の部署の仕事に挑戦できる「社内兼業」や、希望するポジションに応募できる「公募制度」といった仕組みを整備し、多様なキャリア形成を可能にする環境が評価されていると考えられる。