埋まらない賃金格差…「男女の待遇ギャップが少ない」企業ランキング…2位はメルカリ、1位は?待遇ギャップが少ない企業の特徴とは?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

男女間の賃金格差が依然として大きい日本では、制度整備だけでなく、実際の職場環境における「働きやすさ」や「待遇への満足度」にも注目が集まっている。今回は就職・転職サイト「OpenWork」のデータをもとに、待遇満足度における男女差、世代差が小さい“フラットな企業”をランキング形式で紹介する。(ダイヤモンド・ライフ編集部)

待遇は本当に平等か?
男女満足度のギャップを分析

 男女間の賃金格差は、現在の日本社会において早急に解決すべき課題だ。政府は2026年度に賃金格差の実態を把握するための新組織を新設する予定であり、男女間の格差是正に向けた多様な取り組みを進めている。

 近年、男女の年収ギャップに関する議論は加速しているものの、日本は依然として世界と比較して賃金格差が大きい傾向にある。

 2023年には、従業員301人以上の上場企業を対象に、男女の賃金差を含む人的資本指標の開示が義務化された。こうした背景からも、性別を問わず誰もが活躍できる環境の整備は、企業の経営戦略において回避できない重要課題となっている。

 一方で、人事制度や報酬制度の整備が進んでいる企業であっても、実際に働いている社員がその制度をどのように評価しているかについては、可視化が難しいという側面がある。

 今回、就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワークは、社員および元社員による「待遇面の満足度」スコアに注目し、その男女差を分析した。

 社員の視点から見て、待遇面での満足度が高く、男女間のギャップが小さいフラットな企業をランキング形式で紹介する。また、年齢層別の待遇満足度にも焦点を当て、若手層(25~30歳)と中堅層(31~49歳)のキャリアステージによる違いも明らかにする。